HQCチェック®️開発の経緯

「私たちの身体は栄養素で生かされている。栄養素が不足すると病気になる」この仮説を約30年前の1986年に立てたところから、健康づくりイノベーションは始まります。
私たちのカラダやココロの不調が、自覚症状としてSOSが発信されていることに着目し、その自覚症状にかかわる体内酵素、またその生理作用に関与している栄養素(ビタミン・ミネラル)などの体内情報をデータベース化しました。
しかし、市場に提供を開始すると、医療関係者から科学的根拠(Evidence)を追及され、権威づけを求められます。そのこともあり2006年から毎年、7ヶ年間にわたり、本システムの個別臨床実証検証の検証結果を日本未病システム学会において発表を重ねてまいりました。そして、本学会から「未病マーカーとしての有効性を確認する」との評価を受けることができ、2015年に自覚症状から未病状態を測る「未病判定方法」として特許を取得することができました。
今までに蓄積されたビックデータ(未病領域の指標)の分析結果から今の世間の傾向が見えてきました。
未病段階における「うつ係数」は女性が圧倒的に男性を上回り、60歳代が特に高いことを示しました。また、未病段階の「認知機能リスク度」は20歳~40歳代までは男性が高く、その中で20歳代の男性が特に高いことが計測されました。この「リスク因子」を考察した時、幼少・幼年・中学生時代に起因するゲームやスマートフォンの使用過多による電磁波の影響、対人関係能力の低下や、社会的な絆をつくれずに孤独や孤立に陥っていることが発表されています。認知症は高齢者が患う病気と思われがちですが、若くして発症する率が高くなってきていることがうかがわれ、大きな社会問題として提示されています。
早期に発症を予防することが重大な課題であり、危急の予防への対応策を講じることが必須だと私たちは考えています。
学会への発表経緯
2006年 第13回日本未病システム学会学術総会
【演題名】個別に不足する栄養素を類推する HQCチェック® システム
・「栄養素の不足が病気を誘発する」仮説とビタミン・ミネラルの重要性 ・高齢化社会に於ける「認知症」および「前段疾病」の予防対策
2007年 第14回日本未病システム学会学術総会
【演題名】「心と身体の疲労度チェック」(抗疲労・抗ストレスソリューションシステム)
・栄養素(ビタミン・ミネラル)が不足すると「疲労度」が高まる
2008年 第15回日本未病システム学会学術総会
【演題名】「栄養素の不足」という切り口から見た未病とそのツールとしての HQCチェック®
・疾病潜在率の感度は92~100%と高い数値を示した
2009年 第16回日本未病システム学会学術総会
【演題名】「自覚症状から未病に迫る」「未病の原因や実態を七つのパターンで表す HQCチェック®
身体が健康になろうとする「体内活力」のバランスを知ることが重要と考え、5つの体内活力分析( 疾病傾向潜在率・疲労度・栄養充足度・栄養活性度・BMI値 )の各分析値を七つの図形にして「未病」の状態を分かり易く「見える化」した。
2010年 第17回日本未病システム学会学術総会
【演題名】「自覚症状から未病を測る」「ストレス酸化度」の算出法とその検証
自覚症状に依拠した未病診断 HQCチェック® の分析値とバイオマーカーとの相関性
2011年 第39回日本総合健診医学会
【演題名】体内の酸化状態を数値化する算出方法の開発
Narrative Based Medicine & Evidence Based Medicine のコラボレーション未病のサポートツール
2011年 第18回日本未病システム学会学術総会
【演題名】自覚症状に関与する栄養素から「未病」を計る
「体内活力指数」及び「体内酸化活性度」の有用性
・体内活力指数は各疾病潜在率が高くなるほど低下する傾向がみられた。
・体内酸化活性度は特に肝臓系疾病潜在率と強く相関関係を認めた。
・自覚症状からの未病アプローチとして、HQCチェック® は未病マーカーとしての有効性が確認された。
2012年 第19回日本未病システム学会学術総会
【演題名】自覚症状に関与する栄養素から「うつ症」を計る
未病段階における「メンタルインバランス傾向」においては「うつ係数」との強い相関性を見ることができた。これにより HQCチェック® に構築されたアルゴリズムは「うつ症」をとらえることができる、未病マーカーとしての有効性を確認することができた。

